top of page

湿工塗りと湿工箔着技工

湿工塗りテクノロジーによる滲水器と湿工水器の完成

 

湿工塗りは、微細な石粉を調整し、特別に調合した樹脂を介して、所定の基物に石膜を形成させる世界で初めて成功した鉱石粒薄膜固定化技術のことです。

石膜の厚さは0.5mm~1mmで何十層にも渡って石粉粒子を塗り被せ、この層に連続した微細な空隙を形成させています。その構成により、毛管空隙が生じ、水分子を上方に浸透させるという毛細管現象が顕著に起きることになります。

この毛細管現象による水分子の上昇は40cmを超えるまでに達し、鉛直方向のみならず水平方向へも浸透するため水分子を均等に分配することが確かめられました。

このことから、器物面上の水分子の連なりよって、永続的な表面張力が発生し、空気中のチリやホコリ、または生物系の胞子や花粉、小型の種子等を吸着し、初期的な生物相の膜を形成することができます。

一方、毛管現象によって得られる極めて安定的な水膜は周囲の熱を奪う気化を発し、水蒸気を空中に放出します。植物の光合成による蒸散作用と、この蒸発熱による気化水の放出や拡散によって、室内空間等を快適な湿度に保つことができます。

湿工塗りによって創出されるものには、大きく分けて滲水器と湿工塗り水器があります。

また、湿工箔着器は毛管しうる薄膜(湿工塗り膜と毛管布膜)を水平毛管させ、この現象に合わせて植物自体が有する表皮毛管部位を接触させることで水を分配することができる器物です。

 

  1. 滲水器は下皿の貯水を毛細管によって上昇させて器物の表面に水の膜を形成させます。その状態は水溜めの素養の無い器であって表面のみに水を留める器です。                       

  2. 湿工塗り水器は水溜め部位があり、上部から下部へまた上部へと水を分配する器です。

  3. 湿工箔着器は水溜部位より毛管布を使用して下部から上部へ水を上昇させて、水平部に配した毛管帯へと水を導く器です。この器には水平部に湿工塗りを施して毛管帯としたものと毛管帯に毛管布を固定したものがあります。

  4. ​内含水体石膜表皮器は含水を特質とする物体に石膜を形成させた、いわゆる「生き石」のことです。

bottom of page